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歩けなくなった牛

最近、ドイツでは家畜動物(の福祉)に関する話題が本当に多くなったような気がします。

昨日は虐待される乳牛の話で、見ているうちに気分が悪くなりました。見たくないのだけど、目を背けていてはいけないと思うから、がんばって見ます。

それはドイツ南部のバイエルン州のある酪農家でこっそり撮影された記録でした。

前脚で立てなくなった、暴力を受けた乳牛。後ろ脚だけで立とうとする牛が哀れでした。

また、虐待を受けて起き上がることさえできない乳牛。
虐待によって衰弱した牛たちをショベルカーで乱暴に持ち上げてトラックの荷台に放り投げる。もう、やりたい放題。このような人間に心があるとは思えない。ここまで残虐な人間、一体どのような環境で育ったのか知りたいです。

撮影した人は隠し撮りした記録を当局で見せていましたので、この酪農家の男は処罰の対象になるようです。

殴られ、蹴られ、立つことのできない牛たちの濡れた瞳を思い出すと、もうたまらないです。「肉はもういらない、ミルクもチーズも要らない」になってしまいます。

車内の犬を消防隊が救出

ジッペイくんたちの死を覚えていらっしゃるでしょうか。車内に閉じ込められた犬たちが死亡した事件です。飼い主はどんな罪に問われたのでしょうか? それとも、死んだのは犬たちだからということで罪には問われなかったのでしょうか。そして今も犬を飼っているのでしょうか。

1週間前、ドイツ、ヘッセン州の新聞に、犬を消防隊が救出したという記事が掲載されていました。

この暑い時期に、飼い主は、「すぐ戻ってくるから」と思って犬を車に残して病院に行ったのです。ところが思いの外、時間がかかってしまった。

たちまちサウナ状態になった車内で犬はグッタリです。

幸い、通行人が発見して警察に連絡。消防隊が出動して犬を救出しました。(ちなみに発見者は犬を救うために車の窓を壊してもいいことになっています。)

この飼い主は動物虐待の罪に問われています。意図して傷つけたわけではないから、おそらく罰金ですむのでしょうが、法律に基づいて罪を償いことになります。(動物虐待は犯罪として起訴され、罪を償うほかに、悪質の場合は、以後、犬を飼うことも禁止されます。)

日本の捕鯨再開で私は針のむしろ状態

私の住むドイツでは、どの新聞を開いても、ニュースをつけても、雑誌を開いても、目に飛び込んでくるのは、日本の捕鯨再開の話題で、殺されたクジラの写真と共に大きく報道されています。

外国に住む日本人は針のむしろ状態にいる人も少なくないのでは?

日本人はなぜ今も水銀汚染のひどいクジラ肉を食べたいと思うのでしょうか? 

動物愛護の観点からも捕鯨に追求しています。クジラは銃を打った後、即死ではなく、絶命するまでに1時間もかかるのだそうです。その間、クジラは痛みで苦しみぬくそうです。

それに日本のニュースでは捕鯨についての話題がほとんどないことに気づきました。ドイツでは大きく取り上げられているのに。その差は何なのでしょうか。意図して話題にしていない、と思えるのですが。

日本での鯨肉の位置は今、「高級食品」で、デパートの地下のデリカテッセン売り場とかに高価格で売られています。

そこまでして、私たち日本人はクジラを食べる必要があるのでしょうか? 

捕鯨を好ましくないという意見を出すと非国民扱いされます。それでも、あえて申します。

動物愛護の観点を問題視したくなければ、それでは健康面からの視点から考えてみてください。

日本の捕鯨再開で、日本製品不買運動が起きるのは時間の問題だとにらんでいます。

そうです、こうあってほしい!

https://www.tjapan.jp/food/17241257?cl=tx3

NHKともあろうものが、なぜ何度も窓なしさえない閉じ込められた鶏舎を番組で紹介して、この鶏が産んだ玉子は特別おいしい、ここの鶏は特別な餌を与えているのだ、と褒めるのか理解に苦しんでいたところ、上記の記事を見つけて、嬉しくなりました。


ところで、ガラリと変わってヤマネの話題を。

庭にヤマネたちが来るようになったんです。ハムスターほどの大きさで、白に黄色と茶色が混じった三毛猫模様の毛に、真っ黒で真ん丸の目。長いしっぽ。

初めての出会いは、夜11時ごろ、庭木に水をやっているときでした。誰かに見られているような、何かムズムズした気持ちになって、ふと顔を上げると、木の枝にかけたリス用餌箱から彼らがじっと私を見つめていたのです。そのときは怖がらせないように私はそっと部屋に入りました。

そして昨晩のこと。日中やってくるリスたちのためにピーナッツを置こうとして手を箱に入れようとしたら、ヤマネと目が合ってしまった! しかも手はヤマネたちに触れんばかり。でも彼らは逃げようとしない。あのまま撫でることできたかも、と後で思いましたが、野生の動物は下手に人間になつかないほうが、彼らのため、ですよね。心配は猫、ですが(眼の前でリスが猫に襲われたことあって悔しく悲しい思いをした経験あるから)、ヤマネたちは夜行性だし、木からは降りて来ないから大丈夫ですね。けど、フクロウに狙われませんように。

ドイツのニュースでトップで報道された

ここでしばしば話題にしている鶏のひよこの殺処分、ドイツでは今、大きく取り扱われています。

ちなみにおとといの夜の全国ニュースでは、トップでこの問題が取り上げられました。「あっ、このシーンは見たくない」と目をつぶる私ですが。もう何回同じシーンを見たことでしょう。

ベルトコンベアで、ひよこ達が流れていきます。すぐに、ベルトコンベアから次々に落ちていく。生きたままシュレッダーにかけられる。

これがオスのひよこの短い短い一生です。

報道されなければ知らない事実です。

その事実を知ってからは玉子を買うにも慎重になってしまいました。ちょっと前まではオーガニックのスーパーマーケットにだけ、オスのひよこを殺していない養鶏場(野原に放し飼い)の玉子を買っていましたが、今では普通のチェーンのスーパーマーケットでも買えるようになりました。

最近、オスのひよこの殺処分を法律で禁止する法案がさかんに審議されています。殺処分が禁止になるのは時間の問題になってきました。

又々見てしまった、NHK放送

ドイツで時々見ているNHKの海外版、英語で放送です。日本在住の外国人が日本各地のおいしい物やを紹介する番組があるんですが、昨日は築地の行列ができる卵焼き屋さんでした。

ふっくら焼き上がっただし巻き卵焼きのおいしそうなこと! 紹介する若い女性はダーシャさん。

そして玉子がどこから出荷されているのかと、内容は流れていきました。

車は東京近郊の県の、山又山を超えた空気のいい、緑一色の中に入って行きます。たどり着いたのは、(私が恐れていた通り)養鶏場の四角い建物。窓なし。当然養鶏所内は暗く電灯がついていて薄明るくしてあります。

鶏工場・・・。そこでは鶏は、ただただ玉子を産ませるだけの道具です。満員電車のごとく詰め込まれた鶏たちが屋内のケージで並んで餌をついばむ様子に、ダーシャさんは「わあ、すごい」と明るく驚いていましたが、これは明るく驚いてもいいものなんでしょうか?

吟味された餌を与えているので、特別美味しい玉子が生産される、というものらしいです。

しかし、鶏の自然なありかたとは程遠い。「特別な玉子って言うからには、きっと山奥の自然豊かな土地で虫や草をついばむ鶏たちを紹介するんだ」と思っていたのですが、とんだ結末でした。

鶏舎に詰め込まれ、薄暗い中で餌を与えられ続け、玉子を産み続けさせられ、土も外の空気も知らずに短い一生を終える、哀れな鶏たち。

家族として扱う犬猫だけでなく、人間やペットのために命を提供してくれる家畜の扱いも考えてあげる時代になってきていると思うのですが。

すばらしい本に出会った!

すばらしい本をご紹介します。

「いのちへの礼儀」生田武志著  ちくま書房 2500円


この本は、週刊誌「新潮」(だったかな?)の「今週の冊」に、比較文学者、明治大学教授であられる菅啓次郎というかたが紹介されていました。

ペットの扱い、家畜のいのち、地上での動物のありかた等、「どうしてこうなんだろう」、「これでいいのか」と、心の中のどこかでいつも気になっていたこと・・・。漠然と、しかしかなり気になっていたこと、そして、動物(家畜を含める)の福祉を、どこから語り始めたらいいのか。

このすばらしい本に出会えてよかったです。評者の菅氏の言葉もすばらしい。書評の最後に、こう書かれています。

「確実にいえるのは、必要な共闘は種を超えた共感にはじまることだ。命を生かす。より少なく傷つけ合う。そんな文明への転換をめざそう。」

森を疾走する犬たち

もしあなたが犬が苦手なかただったら、ドイツの森を散歩するときはご注意ください。心臓が止まる思いをする光景に出くわすかもしれませんから。

森を歩くとき、犬は多くの場合、リードなしです。時には飼い主から遠く離れたところで匂いをかいでまわったり、森にある広い野原を走り回ったりします。

私は広大な野原を見るたびに、「この野原は風の犬たちの楽園だなあ」と思います。「風の犬」(WIND HUND)とはドイツ語の直訳なんですが、グレイハウンドやウィペットやサルーキのような走るために生まれてきたような犬たちのニックネームです。

そして、ドイツの森では、風のように速く走れない犬も、シーズーも、ゴールデンレトリバーも、パグも「みんな一緒に森を走ろう」の集まりに参加することもできます。

20~30頭もの大中小の犬たちが森を疾走する光景を想像してください。
集合場所からいっせいに犬たちがドドーッと森の奥をめがけて走り始めます。飼い主はずっと後ろのほうからおしゃべりしながら歩きます。飼い主のところまで走り戻ってくる犬もいるし、脇にそれて視界から消える犬もいます。

訓練士や飼い主が掛け声をかけると全員、飼い主のところに戻って来なければなりません。訓練士の犬は当然ながら非常に訓練されていて、次の命令をいつも耳をピンと立てて待っています。戻れ、という命令に従うことが森をリードなしで歩くことの最低条件です。

途中、切り株を使ってアジリティーの練習したり、自転車や乳母車に出くわしたり通過する時は道の脇に整列して待つ、という練習もします。

訓練や練習が終わると再び自由に駆け回ります。犬とは走る動物なのだと再認識するひとときです。でも、犬が恐い人や犬は嫌いな人はドイツの森では散歩しなほうがいいかも、ですね~

老人ホームで暮らす犬たち

義理の父が住んでいた老人ホーム(ドイツ)はワンコも同居OKです。

ある高齢の女性は大型のプードルといっしょに住んでいました。散歩の時間になると、犬がまず部屋から飛び出して、大喜びで、まずはロビーを走り回ります。それから、御婦人は愛犬と一緒に、周辺の住宅街の並木道を、歩行器を押しながら、優雅にゆっくりゆっくり歩くのでした。(犬はリードなしで散歩!)

シーズーと暮らしている女性もいました。それから、ホームになんとなく住み着いている猫もいて、サンルームで入所者たちと一緒に日光浴していました。

私たち夫婦は、毎日預かっていた犬のティミー(スペインから引き取った雑種の中型犬)を連れて父親を訪問したものです。

ホームの廊下には、犬のおもちゃの入った箱や、犬用のベッドが置いてありました。職員が毎日連れてくるポインター犬(やはりティアハイムから引き取った)のものです。ティミーは勝手におもちゃを引っ張り出して来ては、「黙って持って来たらいけないでしょ」と私たちに叱られるのでした。

老人ホームで愛する犬や猫と一緒に住めるのが当然となればいいですね!

「東欧から来た犬」の意味

私の周囲で飼われている犬の多くは東欧、つまり東ヨーロッパから連れて来られた犬たちです。

角の家に住むSさん親子は、ミュンスターランダーというドイツの猟犬にこだわりがあって、ずっとその犬種を飼っていました。2年前に最後の犬が病気で天国へ行くと、娘さんは休暇のたびにルーマニアでボランティアをするようになりました。(動物愛護とは程遠い環境で、行くたびに何から手を付けたらいいのかわからない、そうです。)

そして、ある日、2頭の中型犬(むく犬!)をルーマニアから連れ帰り、1頭は年金ぐらしの両親が飼い、1頭は自分のアパートで飼うことに。仕事場には犬を連れて行くそうです。

ルーマニアにも動物を保護する人たちがいますが、ルーマニアの政府は動物愛護や動物の福祉を考えようともしないようで、「犬を撲殺していい日」には棍棒で犬たちを叩き殺す男たちをとがめようともしません。
せっかく避妊去勢された犬たちをおもしろがって銃で撃ち殺す人間もいました。

しかし、殺処分所で死を待つ犬たちを救おうとするルーマニア人もいます。殺処分の寸前でも、「ドイツにその犬がほしいという人がいる!」という情報が入れば、殺処分所ではその犬を引き渡してくれます。

私の住む地区にも定期的にルーマニアから犬を乗せたヴァンが定期的に来ます。そのことを知らなかった時、私は一体何だろう?と不思議に思い、ヴァンを見に行ったのでした。

ヴァンを目指して大勢の人が集まり、犬を受け取っているのです!2頭受け取る人もいました。ヴァンを運転している男性二人は獣医で、ドイツのグループと連絡を取り合い、殺処分になるはずの犬たちをドイツに運んで来るのです。

犬を撲殺する人もいる。でも、こうして救う人もいる。
救う人が虐待する人より多くなることを祈っています。

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