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飼い主とその母親を襲ったチコ

3週間前の、ドイツでのできごとです。
チコという名前のアメリカン・スタフォードシャーテリアが飼い主の20代の男性とその母親を噛み殺すという事件が発生しました。

アメリカン・スタフォードシャーテリアは昔、闘犬用に繁殖された犬種です。ドイツでは闘犬はもちろん法律違反ですが、この犬種は一部の人に人気があって今でも繁殖されています。私が住む地区でも4、5頭はいます。

この犬種はすばらしいファミリードッグにもなるようで、人間にも犬にもほかの動物にも愛嬌をふるまういい子もいますが、問題は間違った飼い方をする人のもとで育てられた犬がいることです。

チコは部屋の檻に入れられていたようで、ベランダは糞が散乱していたといいます。散歩は夜だけ。集団住宅で、近所からは「犬を虐待しているようだ」、「よく吠える」などと動物愛護団体に苦情が持ち込まれていました。愛護団体はチコを2度見に来たそうですが、(夜間のみとはいえ)散歩には連れ出しているし、犬を取り上げるまでには至らなかったそうです。ドイツでは犬を虐待する人間から犬を救助します。

先週の月曜日にチコは注射で安楽死させられました。
チコの救命に30万人の人が抗議し、闘犬種専門のドッグトレーナーが「獰猛さを矯正するので引き取りたい」と申し出ました。

安楽死させられたことがわかると「チコこそ犠牲者だ」とデモがありました。興味深いのは、飼い主を憐れむ声がどこにも見られなかったことです。

そして数日後、またもや同じ犬種が飼い主の赤ん坊を噛み殺す事件が起きました。

闘犬種は20年ほど前に、トルコ人の飼っていたピットブルが公園にいた少年を噛み殺してから、闘犬種を減らす目的として犬税が10倍ぐらいになったことがあります。確かに一時期、ピットブルやスタフォードシャーテリア系はあまり見かけなくなりました。しかし、その後、犬種によって差別するのはナンセンスという人たちの言い分が通り、闘犬種は再び増えて来ています。

闘犬種であっても大多数は普通のおとなしい犬たちですが、飼い方を間違えると、野生の猛獣と同じになり得るのです。

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