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クリスマスプレゼントを買う前に

もうすぐ12月。ドイツの紅葉も姿を消し、森は針葉樹と枯れ木だけになりました。でも街のほうはクリスマス一色。どの街にも、クリスマスの夜市が立って、豆電球の飾り付けで街はいっせいに花が咲いたように見えます。
ところで、お友達や家族にクリスマスプレゼントを買おうかな、と考えているあなた、どうぞまずこれを読んでくださいね。

モヘア入りのセーターやグッズを避けてください。
モヘアはアンゴラうさぎの毛を刈り取って作ります。ふわふわの毛は暖かですが、動物を愛するあなたがアンゴラうさぎの毛をどのように刈り取るのかご覧になれば、モヘアの魅力はいっぺんに消え去ると思えるほど、残酷なものなんです。逆さまにされて、頑丈なバリカンでつるんつりんの真っ裸にされるのですよ。その事実を知った今、モヘア入りはやっぱり暖かくでいいわねえ、などと言えなくなりました。

今どき、ミンクやオオカミの毛皮を着る人はよっぽどの恥知らずか、無知な人でしょう。厳寒のアラスカに住んでいるのではない私たちには毛皮は重いだけ。残酷なだけ。あなたを確実にオツム空っぽに見せるだけ。

でも、ちょこっと毛皮、って人は多いですね。えり、フードのふちどり、ハンドバッグの一部、キーホルダー、帽子やブーツのポンポン玉。毛皮動物は狭いおりに一生閉じ込められ、短い一生は電気ショック棒で殺されたり、森では単に毛皮目的で銃殺されたり、わなで殺されています。

ダウン入りのジャケットは今や普通になってしまいました。しかし、どのようにして水鳥の羽毛を抜き取るかご存知ですか? 生きた水鳥から手でむしりとるのです。鳥たちは苦痛で叫び声をあげ、血だらけになります。肉用として屠殺されるまで数回この大きな苦痛があります。

消費者の私たち一人ひとりが気づいて買わなければ、やがては大きな波となり、むごいだけの毛皮生産や毛皮目的の猟を止めさせることが可能なのです。

毛皮、モヘア、ダウンの不買運動は、あなたから始まります。

死んでいてくれたほうがよかった?

福島のある保護団体にボランティアに行った友人の話です。
犬を保護して飼い主がわかり、電話で知らせると、「『生きていたんですか・・・・・死んでくれていたほうがよかったのに』」と言われたことが一度や二度ではないです。人間不信に陥ってしまいますよ」と言っていました。


その保護団体の人たちは病気や高齢で引き取り手のない犬猫たちをだいじに世話しています。治る見込みのない腫瘍をいくつも持った犬も、みんなと一緒にムシロの上でエサを食べているそうです。

死んでくれていたほうがよかった、という心理は何なのでしょうか? 自分たちが生き延びるだけで大変なのに、犬猫の世話までできないし、これは困った、厄介なことになった、ということなのでしょう。

友人の嘆きを聞いて、何て哀れな話だろうかと悲しくなりました。

台湾で狂犬病騒ぎ

お隣の国、台湾で狂犬病にかかって死んだアナグマとネズミが見つかり、台湾の政府はワクチンを緊急に大量輸入しました。ワクチンは無料で接種してもらえます。接種日には犬を連れた飼い主が行列を作りました。それを見て、「じゃ、この人たちは飼い犬に狂犬病予防接種をしていなかったの?」と奇妙に思った人間は私だけではないでしょう。

台湾で野犬は「流浪狗」と呼ばれます。
南の方に、「流浪狗」を数十頭、数百頭を収容している人たちが何人もいますが、今その人たちのことがすごく心配です。毎日必死で3百頭分のエサを集めていたおじいさん、全財産を野犬の保護に使っている女の人。ワクチン、足りました、よね?

それに、台湾では昔の日本同様、犬を放し飼いにする人が多く、家や店の周辺や前でのんびり寝そべっている犬の姿を見かけるのは普通です。そういう光景も、もしかしたら見られなくなるかもしれません。狂犬病予防接種をした犬は耳にどこからでも見えるテープのピアスをつけるとか、何らかの方法を考えないと、流浪犬と間違えられて捕まえられるという恐れもあります。実際、最近、家の前にいた飼い犬が連れて行かれたニュースがありました。

場所によっては「地域犬」という犬もいて、飼い主は決まっていないのだけど、予防接種されていて、誰かがエサを与えている、そういう犬たちがあちこちで寝そべっている光景も目にしたことあります。「接種済み、避妊手術済みピアス」ゼッタイ必要です! ついでに日本の「地域猫たち」にも、遠くからでも見える「手術済みのしるし」が必要だと思うのですが。

台湾も日本も同じ島国なのに、そして50年も狂犬病が発生していなかったのに、なぜ突然? 誰もが抱く疑問でしょう。

野生動物の間で存在していたけれど、50年間誰も気づかなかったということなのでしょうか? それとも、国外から持ち込まれた野生動物が感染していたということ? 貨物船とかで偶然、上陸した?(←ネズミなら考えられますよね?)

そして台湾で起き得るということは日本でも起き得るということ。

もし日本で狂犬病に感染している動物が発見されたら……?想像するだけで恐ろしくなります。

「やっぱり犬なんか飼うんじゃなかった!」
「言わんこっちゃない。早く保健所に連れていきなさい!」
「やっぱり殺処分は必要だ!」
そんな声が巷に溢れ出すかもしれません。パニックで、殺処分所がたちまち満杯状態になるのでは? 

ドイツでは狂犬病に感染したキツネがたまに見つかります。「ここは狂犬病感染地域」と書かれた札(ふだ)が木に打ち込んである森や野原があります。札やニュースで狂犬病という言葉自体、普段から目にする言葉なんです。毎年、森にヘリコプターから狂犬病予防ワクチン入りのおだんごを撒きます。新聞に、「いつ、どこどこの森でおだんご巻いた」の記事が載ります。台湾でもおだんごを撒き始めているようです。

スイスではすでに99%の犬にチップが施され、ドイツでも義務になり、大方の犬にチップが埋め込まれているはずです。狂犬病の予防だけでなく、犬と飼い主の情報がわかる、となれば、義務化によってもたらされる恩恵は大きいと思うのですが。いかがでしょうか、この機会に。日本の政治家のみなさま。

昔、日本は犬をつないで飼っていた・・・・・・

日本とスペインは似ています。犬をつないで飼うという点で。それから要らなくなった犬は山に捨てたり、殺処分する、という点で。

スペインの田舎を歩くと、1メートルぐらいの鎖につながれた犬を見かけることは普通です。小屋の周りは乾いたフンだらけで、散歩に連れて行ってもらった形跡はありません。空の古い鍋が横に転がっています。水の入った容器があればまだいいほうです。日本では普通、つながれた犬も散歩に連れて行ってもらえ、飲み水も置いてある、という点ではずいぶんマシです。

しかし、つながれた犬は家族扱いは受けていません。
「犬を飼う」ということは、家族の一員を「ひとり」増やすことになるのに、です。私たちは家族の一員を鎖でつなぐでしょうか?

ドイツ人の中にはつながれた犬を買い取り、ドイツに連れて行く人もいます。村から村を巡って、犬が比較的自由に移動できるよう、せんたく物を干す針金を庭に設置して犬をそれにつなぐという飼い方を指導するドイツ人もいます。

私たちの日本、つないで飼うという習慣をそろそろ止めませんか。犬は外で飼う。つないで飼う。それは古い世代の飼い方です。犬の飼い方も時代と共に進化していくものです。

今日つないで飼っている人たちは、「ああ、そうですか。では家の中で飼います」とは、たぶん言いません。しかし、30年後の日本
で、「つないで飼うっていう時代があったのだなあ!」という会話を聞きたいものです。

もっと瞑想を

心からお薦めの本をご紹介します。

カトリックシスターであられる鈴木秀子さんの著書、その中から2冊・・・・・

「在すがごとく死者は語る」

     ――人は、ある日その声を聞く

「神は人を何処へ導くのか――沈黙の行、神秘体験、そして超自然 の力」


「在(いま)すがごとく死者は語る」の本の帯に、「あなたを癒し、救うために、魂は姿を現わす」という言葉がありました。
愛する人が亡くなった、愛するペットが亡くなった、でも愛は生き続けています。愛によって私たちはあちら側の人たちや動物たちとつながっているのだと思います。
でも私は欲張りだから、つながっていることを確かめたい。霊媒のポール・ミーク氏はつながっている証拠を見せてくれるけれど、私はつながっていることを自ら確かめたい。

瞑想をしないと。
ヘミシンクもいいのではないか、と思います。

それは虐待と呼びます

福島で取り残された犬たちや、いつも空腹で食べ物を探し回っている猫たちのことを考えると、我が国は一体どうなってるの?と腹が立ち、悲しくなります。

こんな場合こそ、国の力で動物たちを救うのが正しいのではないでしょうか。個人では限界があるし、個人の善意に甘えるかたちになっている。それどころか、実際に動物の命を救う人たちを「敵視」しているとしか思えないです。

それに飼い主も飼い主。

犬を世話するのに飼い主から許可をもらうって?
犬を治療するのに飼い主の許可?
病気の検査に飼い主の承諾がいるって?
何のこっちゃ? 狂ってませんか、この状況。

世話してくれてありがとう、じゃないですか。
治療してくれてありがとう、じゃないですか。

「愛する家族の一員」がつながれたまま、食べ物や治療を待っている、というのが変ではないですか?

そもそも、「つながれたまま=動物虐待」です。この人たちにとって、犬は家族の一員ではなく、生きている「防犯ベル」なのですね?

日本には動物虐待を防ぐ法律はないのですか?
新聞が、雑誌が、テレビがなぜこの現実を報道しないのですか?
いつまで個人の善意に頼るのですか?

真っ暗な倉庫に閉じ込められたままのハスキーだって?
えさを与えても無表情の犬だって?

彼らは生き地獄の中にいます。

ただでさえ、つないで飼うというのは虐待なのに、取り残された状態でつながれている、ということの恐ろしさを、私たちは今日、今、真剣に考えなくてはならないと思います。

「うちの犬は放っておいてください」という飼い主は、飼い主としての資格などないはずです。少なくともドイツやオーストリアやスイスではそうです。警察や保護団体が強制的に取り上げます。飼育禁止を宣告される飼い主もいます。犬の命が、飼い主の主義に優先
されるのです。

日本とドイツでは文化が違うからそういうこと言ってられる、と言う人いますが、文化の違いがどうのこうの私たちが議論している間だって、犬たちは生き地獄の中で、死が彼らを解放するまで生きていなければならない。

これって、おかしいじゃないですか?

福島の、つながれたままの犬たち

https://www.facebook.com/ganmann.hirayama/posts/183752191792315

どうか、これを読んでください。

なぜこの犬たちを保護できないのか、私には理解できない。
飼い主の了解を得てえさやり?

理解できない。

自分のファミリーをつないだままにしておける、という心理が理解できない。

真っ暗な倉庫に閉じ込めたまま、というのが理解できない。

みなさん、どうかこれについて、家族で、お友達の間で、職場で、話題にしてください。

これは虐待です。「自分の犬だから好きなようにしてもいい」のでしょうか? この犬たちは、飼い主が何と言おうと保護するべきです。これは犬たちの生き地獄以外のなにものでもないのです。

25刷になりました!「ペットたちは死後も生きている」

拙訳「ペットたちは死後も生きている」(ハロルド・シャープ著 日本教文社)は先日、25刷を迎えました。みなさまに読んでいただいて、著者のシャープさん、天国でニッコリなさっていると思います。

これまでにいろいろな方から「この本にめぐり合えてよかった」というお手紙を受け取りました。

この本の翻訳はわたくしにとって喜びでした。1行1行にシャープさんの、動物たちへの愛が凝縮されているように感じました。

この本を出版してくださった日本教文社と編集者のみなさまに感謝しています。

シャープさん、読んでくださったみなさま、すばらしい編集者である田中様、日本教文社のみなさま、本当にありがとうございます。

これからもこの本がペットを亡くして悲しんでいる人たちを慰め続ける存在でありますことを願っています。

小野千穂

40トンのトラック4台がルーマニアに物資を運んだ

前回書いた、ルーマニアに犬用物資を運ぶトラックの続きです。

寄付された物資は何と40トン・トラック4台分!
始めはラーブさん(トラック女性運転手)は「十分に集まらないんじゃないかなあ」って心配していたそうです。ところが、メディアやインターネットで情報が流れると、ドイツとオーストリアから、アッというまにドッグフード、毛布やタオル、犬用玩具、犬用グッズが届いて倉庫は満杯になってしまいました。

個人からの寄付だけでなく、地元の大型スーパーマーケットや、企業も協力してくれました。(リストがあったので、私はラーブさんに寄付してくれたスーパーを選んで買い物しています。こういうことに関心のある店でしか買い物しないゾ!)ある企業は1500キロものコーンミールを寄付してくれたそうです。ルーマニアの骨と皮だけの犬たちがこれで満腹するまで食べることができます。

さて、途中からラーブさんの悩みは「全部をどうやって運ぼう?」になってしまいました。ラーブさんの運転する1台のトラックではとても間に合わない。しかし、運送会社があと3台の40トン級トラックを準備してくれたのです。もちろん運転する人たちも倉庫でトラックに荷物を詰め込む人たちも全員ボランティアです。(私たちが次回引越しをするときはこの運送会社を使います!)

オーストリアのウィーンでも物資が集まっていたので最後にピックアップした後、4台は無事ルーマニアに到着したのでした。

ラーブさんの活動は多くの人の共感を呼び、「ルーマニアのストリートドッグを保護しよう」というキャンペーンは大成功をおさめました。ルーマニアでは犬たちが無差別に撲殺されています。EUから犬の保護のために支給されている膨大なお金は横領され、犬たちのために使われるどころか、保護施設と謳う場所でさえ犬たちは撲殺されているのです。

そのルーマニアにもようやく真剣に取り組む保護活動家が数人現れました。ラーブさんはその人たちと絶えず連絡を取り合っています。

そして、「一頭でも多くの命を救いたい」というラーブさんの思いはどんどん実現化しています。ルーマニアに1000頭収容できる「動物ホーム」が7月、建築されるのです。

ルーマニアの犬を救いに行くドイツ人

隣り村の花屋さんにお花を買いに行ったら、ドアにポスターが。

「ルーマニアの犬のシェルターに行きます。毛布、タオル、フード、玩具、犬用の物、なんでもいいので寄付のご協力をお願いします」

花屋のオーナー女性はそのボランティアの知り合いで、犬救助に協力しているのだそうです。チューリップや蘭や百合の後ろに救援物資が詰まった袋や箱がありました。私も今日からタオルや毛布を集めて洗っているところです。ドラえもん貯金箱もぎっしり2ユーロコインが入っているので、それを今回1匹、じゃなかった、1個、寄付しようって思ってます。もちろんドラえもんはルーマニアに行きません。ドラえもんのお腹に入っているコインだけです。かなりあるかも!

この女性は毎年2回、トラックでルーマニアまで物資を運び、帰りには4頭の犬を連れて帰ります。この町の動物ホームで新しい飼い主を探すのです。東欧の犬は路上犬だったせいか、おとなしく、犬同士もけんかしないので、扱い易く希望者はすぐ決まります。

ルーマニアでは犬の虐殺が堂々と行われているそうです。テレビでも虐殺しているシーンが放映されて、ドイツ人は今、「ルーマニアの犬を救おう!」という運動を至るところで行っています。

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