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村八分になったドイツ人獣医もいた

ドイツからスペイン、ギリシャ、イタリアなど、ヨーロッパの「南国」で休暇を過ごし、動物の扱われ方に唖然として動物保護の活動を始めるドイツ人もいます。ただし、現地の人から反感を持たれることは覚悟しないとなりません。

その一例。
スペインのある島にやってきたドイツ人獣医は、犬猫の避妊去勢が徹底するようにと願って、かかる費用を安くした結果、現地の獣医たちから文句が出て、結局は立ち退きを強制されて帰国したそうです。失業率が50%の島で、犬猫の避妊去勢をする経済的余裕は期待できないのです。自治体が犬猫の避妊去勢は無料に近いという対策を取らないかぎり、哀れな犬猫は減らないでしょう。

鎖につないで飼うという悪習を改善するために、田舎村を巡回指導するドイツ人女性のことはテレビで知りました。指導するだけでなく、犬が庭を走り回れるように長いコードを張って、そこにつなぐ、という工事もします。

ギリシャのあるお金持ち(知人の知人)の邸宅に行ったときは裏庭に20頭ものポインターが20個の小さい犬小屋に、それぞれ1メートル位の鎖につながれているのを目にして、休暇のウキウキ気分がすっかり損なわれたことがあります。そこの主人が猟をするときに使う犬(=道具)だそうです。

動物愛護精神が発達しているドイツでは、犬をつないで飼う、ということがどうしても理解できないようです。日本もつないで飼うのが当然だった時代があります。今日でも地方ではつないで飼っている家を見かけることが時々あります。

スペインの離島で暮らすカリンさんは、捨てられていた犬や十年もつながれたままだった犬を保護して、ドイツに送り届けます。現地で成犬を引き取る人間はゼロだからです。要らなくなった犬は谷に投げ捨てて殺すか餓死させようとする。少しずつは意識が改善されているとはいえ、現地の人たちがはっきり気づくまでにはあと何十年もかかると思われます。

犬を散歩させることは男らしくない?

カナリー諸島の中でも観光客があまり行かないエル・イエロ島で8日間を過ごしました。
さっそく、前回知り合ったカリンさんと再会。彼女は20年以上も前から島に住み、ティアハイム(犬の保護施設)を運営してます。犬が最近多く捨てられて、ティアハイムは満員状態なので、一刻も早くドイツに何頭かの犬を送り出したい、と言っていましたが、どうやら無事に送り出すことができたようです。

エル・イエロ島にはインターナショナル空港はないので、テネリフェ島にひとまず運び、そこからドイツ行きの飛行機に乗せるのです。パーテと呼ばれるシステムで、同意した乗客がボランティアで自分の犬としてチェックインして、ドイツに運びます。

乗客は名前を貸すだけで、お金は全くかかりません。私たちも5時間だけの飼い主になってみたくてカリンさんにボランティアを申し出たのですが、あいにく私たちの乗る便にはすでに犬の先客があって定員をオーバーしていたので、次回ということに。

カリンさんは、島の人たちもだんだん犬の飼い方に理解を示すようになってきている、と楽観しています。以前は犬を散歩させることなど考えられなかった人たちが犬の散歩に行くようになったそうです。実際、今回何度も犬(雑種です!)を散歩させている老若男女を見かけました。

借りたコテージに毎日遊びに来た2頭の犬はたぶん親子、だと思うのですが、避妊去勢してないのでそれが気がかりです。日本の60年前と同じ、放し飼いが一般的な島では避妊去勢が必須なのですが。犬は何となくそのへんを走り回っている、という状態は犬にとっては自由気ままで自然なかたちでしょうが、増えた結果が悪循環を引き起こします。犬を家族として世話するという意識がまだ島に行き渡っていないのです。

ドイツに戻ってきた今もすっかりなついた2頭の犬のことが頭から離れません。いや、正確には3頭なんです。1頭、生後4週間ぐらいの子犬がもこもこ歩いてました。借りたコテージの向かい側の家のガレージに麻袋が置いてあってそこに寝ていました。飼い犬なのか、野良犬で寝場所を提供しているだけなのかそのへんがわかりません。成犬2頭はところどころ毛がフェルト状になっている、それからいつも腹ペコだった、ということが気になっています。

カリンさんに頼んで、飼い主(?)に話してもらおうと思います。せめて予防注射と避妊去勢だけは受けさせ、定期的にエサを与えてくれるよう頼むつもりです。私のドラえもんの貯金箱に貯めたお金がモノを言う時期、かな? 5つもあるドラえもんの貯金箱は2ユーロ硬貨をたっぷり呑み込んで、ずっしり重くなってます!ふふふ・・・


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頭上に犬を入れないでください。「えっ?!」

スペインのカナリー諸島へ行くときはルフトハンザの姉妹会社、コンドル航空を使います。前回、おもしろい機内の案内ビデオを見つけました。

「犬のケージは、頭上ではなく、足元に置いてください」

えっ!? ということは、前に頭上の荷物入れに入れる人がいた、というわけ? そうでなかったらこんなビデオを作るわけないですよね。

頭上の荷物置きに入る犬といったら、チワワでしょうか? 窒息した犬がいなかったことを祈ります。

スペインの離れ島とティアハイム

明日からスペインの離島に行きます。前回は5月でしたので半年ぶりの島暮らしです。

エル・イエロという島のティアハイムを訪れて、運営者のドイツ人女性と知り合いになりました。貸し別荘の管理もしているということで、今回は彼女の管理する一軒家を借ります。ちなみに、広大な庭がついていて、大西洋を臨む家でも一晩7500円ぐらいです。

ティアハイムの土地は知り合いが老人ホームに入るということで、なんと無料で入手することができました。近所には家がありませんので、文句も出ないでしょう。

もともと動物愛護などには興味のなかった島の人たちも、少しずつ犬猫をだいじに飼う、家族として扱う、ということに目覚めてきたといいます。
スペインでは狭いオリに猟犬を何頭も詰め込み、人間との接触はほとんどなし。水もろくに与えず、1メートルもない鎖につなぎっぱなし、という飼い方をしている人がたくさんいます。ポルトガルやトルコも同じです。都会では家族のメンバーとして飼う人が多いのですが、地方はまだまだの状態です。

ドイツにもいる、ミックス犬の繁殖屋

ドイツにも繁殖屋が少なくないようです。

ある知人は娘さんから誕生日のプレゼントとしてミックス犬の子犬をもらいました。シーズーとジャック・ラッセル・テリアのミックスで、鼻ぺちゃの、どこから見ても超ブス可愛い犬です。その犬を連れて歩いていると通りがかったドイツ人たちは「可愛い!」と、うっとり目で犬を見るのです。

このように「可愛い犬」がヤミで繁殖されて売買されています。おそらく散歩にも行かず、郊外の一軒家でこっそりと何頭か飼って、どんどん仔を産ませているのでしょう。

友人と私が保護団体から譲り受けた犬も、やはりシーズーとジャック・ラッセル・テリアのミックスです。この小さな犬は、5年も仔を産ませられていたのです。始めはトラウマ丸出しで、おどおどビクビク、どっちを見ていいかわからない。散歩にも行ったことがないらしく、リードをつけると怯える、といったありさまでした。今ではすっかり友人と私になついて、しかもバンバン甘やかされて、プリンセスのような顔をしてますけど。

買う人がいる限り、ヤミの繁殖屋は儲け続けます。

保護団体から譲り受けることこそ、ステキなことだと思います。

マキシの100%ミンクコート2万円

冬のコートが店に並ぶ時期が来ました。
疑い深い私は、コートのえりやフードに付いている「毛皮」を触ってみます。最近はほとんどが人工毛皮のようです。

市内の毛皮コート専門店はついに店じまいしました。
先日、街の古物屋の前を通ったら、店先にミンクのショートコートとロングコートが下がっていました。新品のときは何十万円もしたはずです。でも中古は十分の一以下で買えます。

つまり、もうステータスシンボルではない、ということです!

我が家の地下室にも2着の、黒と薄い茶色のミンクコートが眠っています。義理の母が5千ユーロ以上出して買った物ですが、亡くなったときに私が引き取りました。動物愛護の団体のデモンストレーション用に利用したいと思ったからです。
あちこち聞いて回りましたが、「見るのも触るのもおぞましい」らしく、引き取り手は未だにありません。どう処分したらいいものか悩んでいます。数百匹の哀れなミンクたちの魂が浮かばれるような手段を選択したいのですが。(ちなみにミンクのコートはずっしり重い!こんなの着て歩いたら肩がこって仕方ないでしょうに。)

近年ミンクや狼やキツネのコートを着ている女性はほとんどが高齢です。昔の物だが捨てられない、っていうオーラが出てます。新品を着ている若い女性もたまにいますが大体が、「毛皮はゴージャス」と勘違いしている外国人女性です。

小さい行為でも大きなエネルギーに発展できる

前回、前々回とツィモーネさんが実行していることを紹介しました。

新聞の個人売買のコーナーに、写真と動物愛護の事実を一言付けて掲載しているツィモーネさんです。

この欄を読んでくださっているかたは動物愛護に理解がおありのかたばかりと思います。そんな事実、よく知っている、とおっしゃるかたも多いのではないでしょうか。

問題は、動物のことなど、ましてや家畜のことなど、考えてもみない人たちも多いということです。そういう人は、お肉や玉子を買うときに動物たちの生前の姿や養鶏所のありさまを思い浮かべたこともないでしょう。日本のテレビでは普通、養豚所や養鶏所の中を詳しく紹介しないからです。きっとスポンサーが嫌がるのでしょう。そして日本では視聴者の中には、気分悪くなるからそういうシーンは嫌だ、と苦情を言う人も少なくないそうです。

犬猫は大好きで飼っているけど、ステーキも肉じゃがも大好物だけど、牛や豚がどのように飼われているかは見たくない、聞きたくない、知りたくない人たちに事実を少しでいいから知ってほしいとき、ツィモーネさんの方法は効果があります。

とにかくまず、事実を知ること(知らせること)から家畜の福祉はスタートするのです。

いろんな新聞に掲載してます、とツィモーネさん

前回の続きです。

新聞で見た動物愛護の写真入りの短い記事について。

ツィモーネさんという名前でメールアドレスがあったのでメールを出してみました。返事が来ました。

「私の方法に賛同してもらえて嬉しいです」とありました。定期的に色々な地方で新聞に掲載しているそうです。人は可愛い犬猫の写真につられて、短いその記事に目を通すでしょう。人の目に触れないところで何があっているか、事実を知ってほしい、とツィモーネさんも思っています。

私たちはふだん、あまり考えることなくスーパーで肉やタマゴを買っています。でも、事実を知るべき時が来ている、と、最近とみに思うようになりました。目をそむけてはならないのです。

これは「家畜の福祉」。一定の日数がたてば家畜は屠殺されますが、生きているあいだ、家畜が苦痛を受けることなく、その動物にふさわしい環境で自然に生きることができるようにする。ドイツではこの、「動物の福祉」がよく話題になります。有力な新聞やまじめなテレビ番組で取り扱われる課題です。

ドイツの新聞で見つけた

新聞の「売ります、譲ります」の「その他」欄で見つけた可愛い犬猫のカラー写真3つ! かなり目立ちます。(掲載者はツィモーネという名前みたいです。)

でも、犬(どこから見ても代表的雑種!)の写真の横には牛さんの顔が。猫の写真の横には豚さんの顔が。そしてもう一頭の犬の写真の横には生まれたばかりのヒヨコさん。

牛と犬の写真の下には:
「知っていますか? ドイツでは毎年7億4500万頭の家畜が屠殺されています。1秒ごとに23頭、という計算になります。私、考えただけでゾッとします。」

猫と豚の写真の下には:
「知っていますか? ドイツでは毎年1300万頭の豚が廃棄処分されているんです。私はこの事実にショックを受けました。」

ヒヨコと犬の写真の下には:
「知っていますか? ドイツでは毎年4500万羽の雄のヒヨコが雌雄鑑別の後、生きたまま(!)シュレッダーにかけられたり、ガスで殺されています。」

毛皮は悲しい

そろそろ日本に帰る航空券を買わないと、と思ってます。帰国中にやりたいことのひとつは買い物です。インターネットで注文して友達の家に送っておいてもらう、帰国時に受け取る、というパターンが多くなってきました。
冬のコートも買い換えたいし、せっかくだから少しいいものを、と思って日本のインターネットでカシミヤコートをチェックしたら・・・。

ほとんどのコートの襟に本物の毛皮が使ってあるじゃないですか! まるでカシミヤのコートにはミンクや銀キツネ(シルバーフォックス)の襟がつくのが当然、と言わんばかり! 毛皮の襟のないコートは少ない。かなりガックリ来てます。

みなさま、どうぞ毛皮は買わないでください。買う人がいなくなれば毛皮のために動物たちが殺されることもなくなるのです。

毛皮の襟やフードのふちだけではありません。手袋についている毛皮、ブーツの飾り、髪飾り、帽子の飾り、キーホルダー・・・、あらゆるところに毛皮が使われています。動物たちは多くの場合、生きたまま皮をはがれたり、残酷な罠で捕獲されたり、つまり苦しみながら死ぬのです。

ペットショップや悪徳繁殖屋の犬猫販売と同じです。買う人がいるかぎり、悪質繁殖はなくなりません。

毛皮を見たら、それを生前にまとっていた動物を思い描いてください。お友達や同僚のかたとそれを話題にしてください。本当の動物愛護は、私たち一人ひとりの心の中からスタートします。

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