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闘犬種が増えている!

最近、ドイツでは闘犬種を多く見かけます。私の住む小さな町にも少なくとも7頭はいます。

15年ほど前、ベルリンで幼児がピットブルに襲われて死亡したのをきっかけに一時期はピットブルやスタッフォードシャーテリアなど、それに闘犬種とのミックスは危険種とみなされ、規制がなされました。

しかし、闘犬種だけを規制するのは不公平だ、人や動物を襲う犬は闘犬種とは限らない、という見解が勝ったようです。確かに、ロットワイラーが人を襲う事件もありましたし、数年前にはハスキーが飼い主の赤ちゃんを噛み殺すという事件もありました。

散歩中によく見かける7頭のピットブル系の犬は見かけは恐いけど実際はやさしい犬なのかもしれません。問題は見かけではわからないことです。1頭だけ、他の犬を見ると明らかに興奮状態に陥る巨大なピットブルがいます。飼い主は引き綱で散歩させていますが、もし引き綱がはずれたら、と思うとゾッとします。

この近所で闘犬種を飼う人たちには共通点があります。それは若い男性だということ。中には犬を連れた通行人が怖がるのをおもしろがる人もいます。関わり合いのないのがベストなので、私は遠くに闘犬連れの人が見えたら、そっちの方向には行きません。

こうして、ゆっくり犬の散歩さえできない環境になっています。そう感じているのは私だけではなさそうで、今夜テレビで闘犬種の特集があります。

秋田犬、これではノイローゼになります!

ザギトワ選手に贈呈されたマサルをきっかけに秋田犬ブームが続いているようですが、何か変だと思いませんか。

秋田犬を飼いたくなった人もいるでしょうが、秋田犬は安易に飼える犬種ではありません。ドイツでは多くの州で、危険犬種のリストに入っていて、定期的に行動テストを受け、安全な犬であることを証明しないとなりません。

秋田犬がブーム、とマスコミは宣伝してほしくないです。宣伝文句につられて飼いたくなる人が必ず出現しますから。

今日、日本のニュースで秋田県にある秋田犬の「ふれあい処」という記事を読みました。写真を見てびっくり。

犬が狭い柵の中に!入れ代わり立ち代わり観光客や見物客が訪れて犬を囲んで眺める。これは動物にとってはすごいストレスです。

「ふれあい」って言葉、一体どこがふれあいなんでしょうか?

大きな広場で自由に遊び回る秋田犬たちを遠くから見物するっていうのならまだしも、狭い柵に閉じ込められた犬を眺めて満足する気持ちが私には理解できないです。(哀れなこの秋田犬たちは過度のストレスからノイローゼになると思います。)

消防団、リスの赤ちゃんたちを救助

今朝の新聞記事から翻訳します。


母リスが死んでいるのを発見した人が、木の上のほうにリスの巣があって赤ちゃんたちがいるのを見つけました。何とか保護しないと死んでしまいます。しかし、巣は高いところにあって普通のはしごでは届きません。そこで消防団にお願いすることに。
駆けつけた消防団は、はしごを使って無事赤ちゃんたちを保護しました。


(ドイツには一般の消防団とボランティアから成る消防団がありますが、これは後者の団員の活躍です。)

新しいファミリーを募集するテレビ番組

飼い主のない犬猫、ハムスター、ウサギ、小鳥などに新しいファミリーを探すにはさまざまな方法があります。

新聞やペット雑誌で紹介したり、ペットショップやスーパーマーケットや動物病院のメッセージボードで張り紙をしたり。

テレビ局もティアハイム(動物保護施設)にいる犬猫や一時的に個人に預けられている犬を紹介して新しいファミリーを探します。これはテレビ局の協力なしではできないことです。

インターネットでも動画付きで紹介するので、探す側としても本当に便利になりました。

ドイツには名前のない犬はまずいません。ティアハイムにいる動物たちにもみんなに名前があります。テレビでは名前、性格、年齢、健康状態、どのような過去があるのか、詳しく説明します。

テレビ番組で楽しみな部分は、前に紹介された犬猫たちが今どんな暮らしをしているか、新しいファミリーにインタビューも含めて見せてくれることです。幸せになった動物たちは顔つきも毛並みも違います。おどおどした表情や悲しげな目はもう見られません。ファミリーの一員として迎えられて、見ている側もほっこりします。

ジッペイくんたちが教えてくれたことを私たちは忘れてはならない

6年前に起きた悲しい事件:ジッペイくんと兄弟犬たちの死を覚えていらっしゃると思います。私は暑い夏が来るたびに哀れな犬たちのことを思い出してしまいます。

ご存知ないかたは、ここにan-zenさんというかたがまとめられた記事がありますので読んでみてくださいね。

https://matome.naver.jp/odai/2134455953476239601

飼い主はどうなったのか、結局分からないままに時は過ぎました。

もしもこれがドイツだったら、完全に処罰の対象ですし、犬を飼う資格を失っているでしょう。

ここでも何度か書きましたが、ドイツでは暑い日に犬が車に置き去りにされているのを見つけたら窓を破って犬を救うことができ、オーナーは感謝こそすれ、壊した窓の弁償する義務は救った人間にはありません。

ドイツ民族は見て知らんぷりすることのできない国民性があり、たいていの場合、置き去りにされていてもすぐに通行人が発見して犬は無事に助けられるケースがほとんどのように思います。

ある春の暖かい午後、小さな用事を済ませるために友人は犬を車に残して(3分内に戻るつもりで)出て行きました。戻ってみたら通行人2人が車を覗き込んでいて、犬を救助する寸前、だったそうです。その日は暑くはなかったのですが、車内はどんどん温度が上昇します。「4月にもなると暖かい日があるので、春も車内の温度に注意すること」と犬の雑誌に警告が出ていました。


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ギリシャのサントリーニ島にある動物保護施設

ここです。見てみてくださいね。

http://www.tierschutzverein-santorini.de/

犬猫だけでなくロバの「里親」制度もあります。気に入ったロバを選んで、毎月いくばくかの仕送りをする、というものです。

飛行機でドイツに戻るときに、乗客が自分の犬としてチェックインしてフランクフルト空港まで仮の親になるという「数時間だけ飼い主になる」という制度もあります。同意した乗客が乗るフライトに合わせて、保護施設から犬を空港まで連れて来ます。乗客は犬の入ったケージをチェックインします。5キロまでの犬ならばケージかバッグに入れて機内に持ち込みできます。

フランクフルト空港で犬をチェックアウトして、外に出たところでドイツの受け入れ機関に引き渡し、「数時間だけ飼い主」の役割は終わります。

サントリーニ動物保護団体はクレタ島からフランクフルト空港までの「飼い主」を募集しているそうで、次回クレタ島に行ったら、「数時間だけの飼い主」を実行するつもりです。

ティアハイム IN ギリシャのサントリーニ島

ドイツ、マインツ市に本部があるサントリーニ動物保護団体はフランクフルト周辺で知名度が高い団体です。3年前に19歳近くで天国へ旅立ったミックス犬のティミーはその団体から引き取ったのです。

サントリーニ島は起伏の激しい、訪れる人も少ない小さな島だったのですが、巨大なクルーズ船が押しかけるようになって、すっかり観光地化してしまいました。ひなびた面白さはこの島に期待することはできなくなったのですが、いい面もあります。ロバやラバが活躍する舞台ができたのです!

観光客がロバやラバの背にまたがって山の上まで登って行きます。恐ろしい話ですが、以前は働けなくなったロバやラバを崖の上から突き落として「殺処分」していたそうです。

サントリーニ動物愛護団体は年老いて働けなくなったロバやラバを引き取って、一生面倒をみます。現在100頭ほどの犬が島で保護されていて、すべてドイツやオーストリアなどに送られます。保護にかかる費用はドイツからの寄付が頼りです。

ドイツでは、最終的に犬を引き取るファミリーが見つかるまでボランティアの個人の家で数日から数ヶ月を過ごします。サントリーニ島の保護施設では広い敷地内に放し飼いされているため、犬たちは犬同士けんかもせず、人にきわめてフレンドリーで、ドイツで言うところの「南国から来た犬たち」は飼いやすい、と人気があります。

民間消防団も動物を救助します

消防署は人間だけでなく動物も救助する役割があります。犬猫に限らず、野生の動物も災害や事故に遭った動物を救助します。

数ヶ月前は、氾濫した川の瀬に孤立した子鹿を消防署が救助しました。
何年か前にこの欄にも書きましたが、日本に住む友人は梅雨時に増水した川に流されそうになっている愛犬を救助してもらおうと消防署に電話しました。大型犬で、岩に這い上がろうにも流れが強くてもがき続けていたのです。
ところが、「人間でなかったら駆けつけることはできないんです」と申し訳なさそうに言われのです。友人は「では私が飛び込んで助けます」と言いました。もちろん、友人は本気で飛び込むつもりでした。
結局、消防団の人たちが駆けつけて犬を救助してくれたのでした。「消防署の人たちに心から感謝している」と友人は言っていました。でもこんなことが公開されたら、「消防署はペット動物など救助する義務はないのに」とツイッターなどで悪く言われそうで公開できないですね。(そういうわけで消防署の親切な人たちに迷惑がかからないように、場所は伏せておきます。)

そして、ドイツにはどの町にも民間消防団があります。そしてそこには動物を救助するための道具も準備されています。

たとえば酸素マスクも。長い筒状になっているので鼻の長い犬にもぴったりはめることができます。

助けたい命があるときに電話すればすぐ駆けつけてくれるこうした公とボランティアの機関があるというのは本当に心強いことです。

犬が走る森

犬の散歩に関する日本とドイツの大きな違いは、ドイツではリードなしで歩けるということでしょう。

リードから放された犬は風を切って走ります。

(ただし、公園や歩行者天国や街なかでは当然ながらリードは必要です。公園の入り口とかに「犬はリードを付けること」という注意書きがあります。)

野原や森で自由に走り回る犬たちを見ていると、犬とは「走る動物」ということをつくづく実感します。

アラビアの砂漠の猟犬「サルーキ」を飼っている友人が言っていました。「一日に一度は思いっ切り走らせないとならないのよ」と。長い脚と走るためにあるようなしなやかな曲線を描くサルーキやグレイハウンドを見るたびに、こんな身体を持っていて思い切り走れないとなれば重度の欲求不満に陥るだろうなあと思ってしまいます。

森の中にある広大な野原を犬たちが端から端まで突っ走る。私たち夫婦はそれを眺めるたびに、「ここは犬の楽園ね!」と話しています。

ドイツの保護犬の問題点

ドイツと日本のケースと異なる点のひとつに、保護施設ティアハイムに闘犬種が多く連れて来られるという事実があります。

ドイツで闘犬種が人を襲う事件が相次いだころは闘犬種を飼うことについて議論されていました。闘犬種には普通の十倍もの犬税を課した州もあります。

何年かは闘犬種が巷から消えていたような気がします。私たちは「最近は全然見かけないね」と話していたものです。

しかし、再び闘犬種が増えています。近所にも最近見かけただけで少なくとも5頭はいます。アメリカン・スタフォードシャーテリアとそのミックスです。

その中の一頭は去勢してないオスで大型、まさしく筋肉の塊。若い男性が連れて歩いていますが、私が小型犬を散歩させているとき出くわすと、すぐ道の反対側に渡るようにしています。あの犬のリードが外れたりしませんように、と願い、犬と目を合わせないようにして通り過ぎます。その大型のスタフォードシャーテリアがこちらを見て興奮するのを横目で見ながら。

もちろんアメリカン・スタフォードシャーテリアもおとなしい家庭犬になり得ます。外見で判断することはできません。怖そうに見える犬イコール獰猛、ではないからです。しかしそうであるかないか判断することは不可能です。

ドイツは州(県)によって決まりが違います。私の住む州では闘犬種であっても犬税は一般の犬と同じです。犬税が高いと、ティアハイムで闘犬種を引き取る人がいなくなる、というのが主な理由らしいです。それと獰猛さは飼い方が間違っているから出現するのだという説を主張する人も多くいます。

どの州でも闘犬種を飼うには定期的に(普通、年に2度)テストを受けます。あの手この手で犬をけしかけたり驚かせたりして獰猛になるかどうかテストするのです。

日本で闘犬種が流行らないことを祈ってます。(スタフォードシャーテリアの仔犬はそれはそれは可愛いのです。ライオンや虎の赤ちゃんが可愛いのと一緒です・・・)

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