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繁殖に使えなくなった犬はどうなる?

ジャックラッセルテリアとシーズーのミックス犬「マイカ」は、ドイツの悪徳繁殖屋のもとで5年の間、小犬を産ませられ続け、ようやく自由の身になり、今、最愛のママと朝から晩まで一緒です。

流行の犬を増やしては売る、お金儲け目的の繁殖屋(繁殖家ではありません、念のため)はドイツにもいるわけですが、お金儲けに使えなくなった犬は彼らにとって「不要犬」です。

愛護団体はそんな犬たちを無条件で引き取り、避妊手術をした上で、新しい家族を探します。愛護団体は繁殖屋の人たちを責めたり、実情を暴露したりしません。そんなことすれば、哀れな犬たちが今度はどんな目にあうかわかりません。
動物虐待が全くない社会が理想ですが、私たちは現実をもしっかり見据えた上で動物たちを救助しないとならないのです。繁殖屋が要らなくなった犬たちを自分たちで処分するようなことだけは避けさせねばならない。それには無条件で、そして無料で引き取る愛護団体の存在が必要です。

「マイカ」は始め誰も信頼せず、始終オドオドしていて、絶えず逃げ出すスキをうかがっているような子で、おもちゃで遊ぶこともなく、ボールの遊び方も知らず、この先一体どうなることやらと心配でしたが、今ではヘルパーさんであるママと一緒に毎日、介護施設に通って老人たちのアイドルになっています。

ホームレスの人の犬が病気になったら?

背中には大きなリュック、両手にバッグ、分厚い上着に頑丈そうなブーツ。それほど寒くないときは道に座って歩行者から小銭を集める人もいます。歩行者天国で時折見かけるホームレスの人です。そして、中には犬を連れたホームレスの人も。大体が中高年の、深いしわの奥に複雑な事情ありそうな雰囲気です。

中には若い青年が小犬を連れて座っていることもありますが、そういう人は「職業は物乞い」であって、小犬は東欧の斡旋業者から借りているか譲り受けているかで、立派なニセモノですから、お金は絶対にあげないこと。ドイツ人は犬連れに弱いのですぐにお金をあげてしまう。こういった「犬を利用した悪徳物乞いをサポートしないで」と新聞でも時々注意を促しています。

さてホームレスの、人間のほうはどうにかなるとしても(食べ物もいくらかのお金も、もらえます。宿泊する場所もあるし、病院にも行けます)、では犬のほうは?と気になりますね。犬が病気になったら? 獣医に払うお金は? 犬の食べ物は?

ご心配なく。例えば、私の住む街ではホームレスの人の犬は無料で診てもらえるところがあります。予防注射も、もちろん無料でしてくれます。ドッグフードも配給されます。

犬だけがホームレスの人たちの家族、或いは親友、心のよりどころであるケースがあります。そのことを配慮した結果なのです。

悪徳繁殖屋を減らすには?

悪徳繁殖屋に流行犬の繁殖をあきらめさせるにはどうしたらいいのでしょうか?

①ペットショップや繁殖屋から買わない。
②保健所から引き取る。


この2つに尽きます。
つまり、これから犬を飼う人たち次第なのです。
買う人が減ると、繁殖でお金儲けをする意味がなくなります。流行の犬を買う人がいる限り、悪徳繁殖屋は犬を増やします。

人間のマイナンバーなんかではなく、ペットショップや繁殖する人は、犬のマイナンバーなしで犬を売ることができない制度を作ったらどうでしょう。つまりマイクロチップの義務化です。犬たちがどこで繁殖されたか、或いはどのような経路で店のショーケースに行き着いたかのフォローができるにしたらどうでしょう。
マイクロチップはドイツでは義務化されています。マイナンバー制度は犬や猫にこそ導入してほしいものです。

しかし、何と言っても重要なのは、私たちの意識の変化。

殺される運命の犬を家族に迎え入れる。

それが日本の常識になったとき、「動物愛護は大きく前進した」と言えるのだと思います。

悪徳繁殖屋はゼロにはなりません。買う人がいる限り、どの国にもいるものだし、将来も現れるでしょうが(動物愛護がある程度徹底しているはずのドイツにだっているんですから!)、それでも私たちの意識と行動で、その数をぐんと減らすことは可能だと信じています。

マイナンバーが必要なのは人ではなくて犬!

マイナンバーの導入、日本は一体どうなってるんでしょう? 新しい制度について、国民に意見を聞くこともせず、いきなり導入? 国民にアンケートを取ったらいいのに。導入に反対の人のほうが多いと思いますよ。大体、一体どんな利点があるのかさっぱりわかりません。

マイナンバーのような制度が必要なのは、自分の名前も住所も言えない動物たちです。

虐待されても、悪徳繁殖屋に産めよ増やせよ式で子犬を産まされても、何も言うことができない。不要になったから、と保健所で殺処分してもらうために連れて行かれても、山に捨てられても、犬や猫たちは何も言えない。

飼い主の情報の詰まったチップ(つまりマイナンバーの役目!)を犬に埋め込むのは多くの動物先進国ではもはや常識であり、義務です。

犬を救助して下さった自衛隊の方々へ

災害時に自衛隊の方々が犬を救助したということを批判している人がいることを知り、唖然としました。

自衛隊の方々に申し上げます。私は犬の命を救ってくれたみなさまに心から感謝しています。

犬の命をもひとつの命として見て下さったこと。それは海より深く天より高い尊い行いであると思います。

ありがとうございます。犬たちに代わって心からお礼を申し上げます。そして、飼い主の方々、どうぞ周囲の非難に負けないでください。

救われた犬たち

インターネットのアメリカのニュースで、殺処分寸前の犬2頭の写真を見てしまったのは半年前。2頭は恐怖で抱き合っていました。その姿があまりにもあわれで、私はそのニュースをクリックするたびに、犬たちの写真を見てしまうのが苦しくてなりませんでした。せめて苦しむ時間が少なく、殺処分が速やかに終わったことを祈るしかありません。

同時に、もしかしたら写真を見た誰かが、もし間に合うのなら、と殺処分センターに連絡して救うことができたのではないか、とも思い、そうであったことも祈っていました。

半年後の先日、私はあの犬たちが実際は死なないですんだことを知り、ようやく心のもやもやが取れたのでした。恐怖で抱き合う2頭の犬の写真が、やさしい誰かの目に止まり、引き取られたそうなのです!

私は嬉しくて、引き取った人に感謝の気持ちを送っています。

こんなふうに、収容された犬たちを多くの人に紹介すれば、引き取られる可能性は大きくなります。

日本でもテレビや新聞が協力してくれたらどんなにいいでしょうか。ドイツでは、テレビで紹介しています。

みなさまも、ペットショップや安易に繁殖している人から買うのではなく、殺処分される運命の犬をどうか家族に迎え入れてください。

鉄格子のむこうから私を見つめていた

その哀れな犬を私はどうしてもあきらめきれなかった。ギリシャの殺処分所で死を待つだけの8歳の小さな犬。

ドイツのある愛護団体から、「この犬はどうですか」と連絡が入ったとき、友人は飼う犬を別に決めた後だったのだ。

私たちはすぐにメールを書いた。寄付をしますからその犬を救ってください、と頼んだ。
翌日返事が来た。ギリシャのその殺処分所では引き取り手が決まっていなければ出すことはできないのです、と。

私はガックリ来て、夜なかなか寝付けなかった。友人も同じことを言った。私たちはこう書いた。お金は必要なだけ、どれだけでも出します、と。もう春の服も靴も要らない、あの絶望の目を幸福の光で満たすことさえできたら何も要らない。

翌日返事が来た。あの犬を救うことができた、と。私たちは、去勢費用、獣医による検査費用、チップ費用、輸送費を申し出ている。

5キロ内の犬を探しています

ところで、前回ここで少し書いたルーマニアの保護施設、何と8千頭も収容していて、世界一大きな保護施設なんだそうです。ドイツのテレビでもよく紹介されています。
今、友人が5キロ以内の小型犬を探しているので、毎日スペインやこのルーマニアの動物ホームのホームページを見ています。友人は66歳ですが、動物ホームのほとんどは60歳以上の人に若い犬を勧めません。犬のほうが長生きしたり、飼い主が高齢になって将来飼えなくなるのを危惧するのです。もっともだとは思いますけど友人はガックリ来てました! 
まあ、いずれにしても始めから5歳以上の犬を引き取るつもりだったのですけど。こないだ天国に行った犬は小型でしたがズングリしていて10キロ以上ありました。それでアパートの2階に住む彼女は19歳の歩けなくなった高齢犬を抱えて階段を昇り降りしなければなりませんでした。そして、次の犬は5キロ以内の小型犬がいい、ということになったのです。
ところが5キロ以内、5歳ぐらいという小型犬はいるようでいない!ドイツの動物ホームにいる犬はだいたい中型以上から大型犬が多いようです。

この数日、ずっとコンピュータのスクリーンを眺めていたので、腕と肩が痛くなりました!

ルーマニアの収容所の犬たちを見ると、たくさんお金を貯めて寄付しよう!と思います。みんなに幸せになってほしい! 

みなさまも、どうかペットショップではなく、保健所で殺される運命のワンコを家族に迎え入れてくださいね! 

死んでいてくれたほうがよかった?

福島のある保護団体にボランティアに行った友人の話です。
犬を保護して飼い主がわかり、電話で知らせると、「『生きていたんですか・・・・・死んでくれていたほうがよかったのに』」と言われたことが一度や二度ではないです。人間不信に陥ってしまいますよ」と言っていました。


その保護団体の人たちは病気や高齢で引き取り手のない犬猫たちをだいじに世話しています。治る見込みのない腫瘍をいくつも持った犬も、みんなと一緒にムシロの上でエサを食べているそうです。

死んでくれていたほうがよかった、という心理は何なのでしょうか? 自分たちが生き延びるだけで大変なのに、犬猫の世話までできないし、これは困った、厄介なことになった、ということなのでしょう。

友人の嘆きを聞いて、何て哀れな話だろうかと悲しくなりました。

台湾で狂犬病騒ぎ

お隣の国、台湾で狂犬病にかかって死んだアナグマとネズミが見つかり、台湾の政府はワクチンを緊急に大量輸入しました。ワクチンは無料で接種してもらえます。接種日には犬を連れた飼い主が行列を作りました。それを見て、「じゃ、この人たちは飼い犬に狂犬病予防接種をしていなかったの?」と奇妙に思った人間は私だけではないでしょう。

台湾で野犬は「流浪狗」と呼ばれます。
南の方に、「流浪狗」を数十頭、数百頭を収容している人たちが何人もいますが、今その人たちのことがすごく心配です。毎日必死で3百頭分のエサを集めていたおじいさん、全財産を野犬の保護に使っている女の人。ワクチン、足りました、よね?

それに、台湾では昔の日本同様、犬を放し飼いにする人が多く、家や店の周辺や前でのんびり寝そべっている犬の姿を見かけるのは普通です。そういう光景も、もしかしたら見られなくなるかもしれません。狂犬病予防接種をした犬は耳にどこからでも見えるテープのピアスをつけるとか、何らかの方法を考えないと、流浪犬と間違えられて捕まえられるという恐れもあります。実際、最近、家の前にいた飼い犬が連れて行かれたニュースがありました。

場所によっては「地域犬」という犬もいて、飼い主は決まっていないのだけど、予防接種されていて、誰かがエサを与えている、そういう犬たちがあちこちで寝そべっている光景も目にしたことあります。「接種済み、避妊手術済みピアス」ゼッタイ必要です! ついでに日本の「地域猫たち」にも、遠くからでも見える「手術済みのしるし」が必要だと思うのですが。

台湾も日本も同じ島国なのに、そして50年も狂犬病が発生していなかったのに、なぜ突然? 誰もが抱く疑問でしょう。

野生動物の間で存在していたけれど、50年間誰も気づかなかったということなのでしょうか? それとも、国外から持ち込まれた野生動物が感染していたということ? 貨物船とかで偶然、上陸した?(←ネズミなら考えられますよね?)

そして台湾で起き得るということは日本でも起き得るということ。

もし日本で狂犬病に感染している動物が発見されたら……?想像するだけで恐ろしくなります。

「やっぱり犬なんか飼うんじゃなかった!」
「言わんこっちゃない。早く保健所に連れていきなさい!」
「やっぱり殺処分は必要だ!」
そんな声が巷に溢れ出すかもしれません。パニックで、殺処分所がたちまち満杯状態になるのでは? 

ドイツでは狂犬病に感染したキツネがたまに見つかります。「ここは狂犬病感染地域」と書かれた札(ふだ)が木に打ち込んである森や野原があります。札やニュースで狂犬病という言葉自体、普段から目にする言葉なんです。毎年、森にヘリコプターから狂犬病予防ワクチン入りのおだんごを撒きます。新聞に、「いつ、どこどこの森でおだんご巻いた」の記事が載ります。台湾でもおだんごを撒き始めているようです。

スイスではすでに99%の犬にチップが施され、ドイツでも義務になり、大方の犬にチップが埋め込まれているはずです。狂犬病の予防だけでなく、犬と飼い主の情報がわかる、となれば、義務化によってもたらされる恩恵は大きいと思うのですが。いかがでしょうか、この機会に。日本の政治家のみなさま。

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