ヴェルナー・クラーク著/小野千穂訳
なぜ私は、幸せではないのだろう?
「何となく不幸せ。でも、どうしたらいいか、わからない・・・・・・。
いったい何から始めたらいいのだろう?」
「なぜ私は、こころから幸せだと思えないのだろう?」
「人生に幸福感、満足感がない」
「やりたいことがあるけど(あったけど)、実現は不可能という気がする」
「いつも、もやもや感がつきまとい、不満がある」
「夢や目標はあるが、時間も実行の勇気もない。先延ばしにしている」
「自分は持続的な努力ができない」
「生き方を変えたいとは思うが、具体的に何かしているわけではない」
「自分がこうなったのは、他の人のせいだ」
「やりたいことがある。だが、リスクをとるのはゴメンだ」

認知療法セラピストである著者は、自分が出会った多くのクライアントたちが、こうした否定的な生き方のパターンから抜け出せないでいることを指摘しています。

そのようなパターンは、どこから生じたのでしょうか?
悩み、無力感、恐怖、怒りなどは、事実そのものというより、事実に対する当人の歪んだ受け止め方(認知の仕方、現実観)から生み出されると著者は述べています。「私にはできない」、「資格がない」、「しても失敗するにきまっている」、「自分がこうなのは他人のせいだ」などの否定的パターンが、「非合理的思考」のシステムとなってしまうのです。
では、「不幸型」思考を「幸せ型」思考システムに変えるにはどうすればいいのでしょうか?

本書は、まず私たちがおちいっているパターンに目を向けさせてくれます。実際にペンやノートを使って書き出してみる作業もあります。私たちの心の中にはびこった否定的なパターンを知り、行動やものの見方を制限していた原因を発見するのです。多くのクライアントの事例も挙げられていますが、その中に私たちは自分のケースに似た事例を発見するかもしれません。そして、著者は、私たちが健全な「合理的思考」を始めるためのアドヴァイスをして、ステップ・バイ・ステップで夢の実現に取り組むことができるよう、力づけてくれます。

ドイツの読者からは、「何度も繰り返して読んでいる」、「苦しくなったら、すぐに開けるよう、いつも横に置いている」、「やっと自分のやりたいことが見えてきた」、「見方を変えることができるようになり、積極的に行動するようになった」などといったメールや、手紙が著者のもとに送られてきています。
≪本書のトピックより≫
◎ 私たちは、自分の内側に起きていることを外界に放っている
◎ 決めることはできるのですが、決めたくありません
◎ 人は怒りを強制されて怒るのではなく、いつも自ら怒りを生み出して怒る
◎ 悲惨な立場にいることは恥ではない。しかし、そのことに対して何もしないのは恥である
◎ 「時間がない」のは、他に重要だと自分で見なしたことをしているだけ
◎ 他者のとの比較は幸福の終わり、そして不満の始まり